建造物遺産

北海道

博物館 網走監獄見学記 – 世界最古の木造行刑建築が語る北海道開拓の歴史

北海道東部に位置する網走市。オホーツク海の流氷で知られるこの地に、日本の近代史を語る上で欠かすことのできない建築遺産が保存されている。博物館 網走監獄。明治から昭和にかけて実際に使用された監獄建築を移築・保存した、国内唯一の監獄をテーマとす...
長野

睡鳩荘(旧朝吹山荘)見学記 – ヴォーリズが描いた英国調山荘建築の美学

軽井沢の避暑地を象徴する数ある別荘の中でも、特別な存在感を放つ一棟の洋館がある。旧朝吹山荘、通称「睡鳩荘」。塩沢湖の清らかな水を映しこむように佇むこの建物は、近代日本建築史を代表する建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した傑作であり、...
長野

旧三笠ホテル見学記 – 明治の薫り漂う「軽井沢の鹿鳴館」

軽井沢の静かなカラマツ林の中に、白い優雅な洋館が佇んでいる。重要文化財・旧三笠ホテル。2025年10月にリニューアルオープンを迎えたこの建物は、明治期の日本が西洋建築と出会い、独自の建築文化を築いていった貴重な証人である。日本人が築いた純西...
群馬

碓氷峠の赤き宝石「めがね橋」〜明治時代の鉄道遺産が語る土木建築の傑作〜

群馬県安中市と長野県軽井沢の県境に位置する碓氷峠。そこに時代を超えて聳え立つ一つの橋がある。通称「めがね橋」と呼ばれる碓氷第三橋梁。レンガ造りの雄大なアーチが織りなす幾何学模様は、明治の土木技術者たちが山岳地帯という難所に挑んだ証である。訪...
長野

軽井沢のアントニン・レイモンド建築を巡る〜モダニズムの巨匠が遺した二つの傑作

長野県軽井沢町、浅間山の麓に広がる避暑地。この地には、フランク・ロイド・ライトの弟子にして、日本のモダニズム建築の開拓者であるアントニン・レイモンド(Antonin Raymond)が手がけた傑作建築が二つ佇んでいる。軽井沢聖パウロカトリッ...
神奈川

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム見学記 – 日本初の公立近代美術館が重要文化財として蘇る

鎌倉の象徴である鶴岡八幡宮の境内、平家池の畔に一際モダンな建築が佇んでいる。鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム、かつて神奈川県立近代美術館鎌倉館として日本の美術史に大きな足跡を残した建物である。戦後日本のモダニズム建築を代表するこの名建築は、20...
神奈川

若宮大路に残る昭和の商店建築 – 湯浅物産館と三河屋本店が語る鎌倉の近代

鎌倉駅から鶴岡八幡宮へと続く若宮大路。古都の中心を貫くこの通りを歩く観光客の多くは、中世の寺社仏閣に目を向ける。しかし足を止めて周囲に視線を移せば、道の両側には昭和初期に建てられた商店建築が今も静かに営業を続けている。今回訪れた湯浅物産館と...
神奈川

旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)見学記 – 江戸後期の民家が辿った数奇な運命

鎌倉市雪ノ下、鶴岡八幡宮にほど近い谷戸の高台に、特別な一軒の建物が佇んでいる。旧川喜多邸別邸、通称「旧和辻邸」。年に数回だけ一般公開されるこの建物は、江戸後期から続く民家が、哲学者の住まいを経て、国際的な映画人たちのサロンとなった、まさに日...
岐阜

禅の聖地から世界遺産へ 〜永平寺と白川郷合掌造りを巡る建築の旅〜

初秋の福井から岐阜へ。今回は曹洞宗の大本山・永平寺と、世界遺産の白川郷合掌造り集落を訪ねました。禅宗建築の粋と日本の伝統民家、二つの異なる建築様式を一日で巡る旅。歴史を重ねた木造建築が見せる、日本建築の奥深さに触れる旅となりました。永平寺 ...
自然

世界遺産・屋久島で巡る樹齢千年の建築素材 〜江戸の名建築を支えた屋久杉の森〜

「1か月で35日雨が降る」と言われる屋久島。この言葉に少々の不安を抱えながら訪れた今回の旅だったが、幸運にも快晴に恵まれた。標高1,300mの原生林を目指すハイキングは、建築に携わる者として、かつて日本の名建築を支えた貴重な木材資源の源泉を...